サンディスク幹部、AIメモリー好況で半年間に約1億3000万ドルを売却 買いはゼロ

内部者の売却は73件、買いはゼロ――。AIメモリー好況の専業・サンディスクの経営幹部は、半年間で約1億3000万ドルを現金化した。価格下限付きの契約939億ドルが強気筋の論拠を支え、10月29日の決算発表でいよいよ試される。

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Vincent JiangVincent Jiang · 2 min read
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ステージで講演するサンディスクのデビッド・ゲックラー会長兼最高経営責任者(CEO)
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ステージに立つサンディスクのデビッド・ゲックラー会長兼最高経営責任者(CEO)

売却は73件、買いは一件もなし

AIストレージ好況の専業であるサンディスク。その経営に当たる人たちが、自社株を売り続けてきた。SECのフォーム4記録によると、10月上旬までの半年間で市場での内部者売却は73件に上り、買いはゼロだった1。うち28件が会長兼CEOのデビッド・ゲックラー氏によるもので、6万7679株、推計約1億497万ドルの売却となる1。

報酬減と売却が並ぶ委任状

11月7日の株主総会に向けて10月6日に提出された委任状勧誘書23は、この組み合わせを端的に示している。取締役会はゲックラー氏の2026年の報酬を、2025年の2290万ドルから51%減の推計1520万ドルに引き下げた1。それも株価が5倍を超えて上昇した4年の話だ。同氏の売却額約1億500万ドルは、報酬パッケージ全体の7倍に相当する。最高技術責任者(CTO)から最高財務責任者(CFO)まで報酬開示対象役員の他4人がさらに約2550万ドルを売り、合計は約1億3000万ドルに達する1。提出書類のいずれにも、売買の動機は記されていない。

報酬開示対象役員の売却、5分の4を会長一人が占める

  • Estimate
$0M$50M$100M$150Mゲックラー(CEO)$104.97Mイルバハル(CTO)$11.4Mシェク(CLO)$9.03Mポコルニー(CAO)$3.49Mビソーソ(CFO)$1.57M
Data
Value
ゲックラー(CEO) (estimate)$104.97M
イルバハル(CTO) (estimate)$11.4M
シェク(CLO) (estimate)$9.03M
ポコルニー(CAO) (estimate)$3.49M
ビソーソ(CFO) (estimate)$1.57M
報酬開示対象役員によるフォーム4上の市場売却の推計売却額。期間は2026年10月6日までの半年間で、SEC提出書類をQuiver Quantitativeが集計したもの。売却計73件にはこの5人以外の内部者によるものも含む。株数と件数は提出値、金額は推計。1

強気筋の論拠

だが、強気筋の論拠も実在する。株価は年初来、約520%上昇した。予想利益ベースの株価収益率(PER)は約8倍で、増収率は約175%に達する4。第4四半期(直近)の売上高は89億7000万ドルと前年同期比372%増となり、売上総利益率は84.6%だった5。価格下限と顧客からの保証金165億ドルを伴う少なくとも計939億ドルに上る8件の契約は、2027年度の生産量の約半分と2028年度の3分の2をカバーする56。13人のアナリストの目標株価のメディアン(中央値)は2200ドルで1、決算は6期連続で市場予想を上回っている。直近四半期には45億ドルの自社株買いを実施し、承認済みの残り枠は155億ドルだ7。

売上高は1年で4倍、ガイダンスは減速へ

  • 売上高
  • Estimate
$0B$5B$10B$15B24年度3Q25年度1Q25年度3Q26年度1Q26年10月期見通し$10.55B$10.3–10.8B$8.97B伸び率は18%増を示唆、51%増ではない
Data
売上高
24年度3Q$1.88B
24年度4Q$1.88B
25年度1Q$1.7B
25年度2Q$1.9B
25年度3Q$2.31B
25年度4Q$3.03B
26年度1Q$5.95B
26年度2Q$8.97B
26年10月期見通し (estimate)$10.55B ($10.3–10.8B)
サンディスクの四半期別売上高(単位は10億ドル)。対象は2024年9月期から2026年7月期までの会計四半期で、同社のSEC提出書類による。破線の点は、2026年10月に終了する四半期に向けた経営陣のガイダンスで、売上高103億~108億ドル。11,6

カギは伸びのペース

10月期のガイダンスは売上高103億ドル~108億ドルで、前期比の伸びは約18%にとどまる。直近に発表した四半期の51%からは明確な減速だ67。この減速こそ、シティグループの2100ドルという目標株価への対抗としてThe Inferenceが10月5日に示した論拠である。シティが10月1日時点で維持していた同目標は、マイクロン・テクノロジーのNAND型フラッシュメモリー事業の決算を材料にしたもので、サンディスク自身のガイダンスに基づくものではなかった8。直近四半期の増収の3分の2は、数量ではなく価格によるものだ4。FMRは4~6月期に保有株を41%減らした1。アナリストらは、新たに増設する生産能力の稼働が2027年後半から2028年にかけてとみる。そこで待ち受けるのは、今回の市況ではまだ試されていない価格下限条項だ4。

10月29日の試金石

サンディスクは10月29日に2027年度第1四半期決算を発表する9。この時点で、契約残高に充当する顧客資金25億ドルをすでに受け取っている10。強気筋には契約がある。開示書類には役員らの行動がある。その契約を最もよく知る立場にある人たちこそ、株を売っている。この記録を踏まえれば、2200ドルのメディアン(中央値)を追いかけるより、決算を前に保有株を減らすのが筋だ1。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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