テスラ「中国製EVの輸入枠を使い切った」 カナダ政府集計では3万3069枚が残る
テスラは、上海製「モデル3プレミアム」のカナダでの注文受付を少なくとも2027年3月まで停止した。輸入枠を使い切ったためとしている。同車は3万9490カナダドルで、カナダで最も安いテスラ車だ。一方、カナダ政府が10月9日に更新した集計では、4万9000枚の枠のうち使用済みは1万5931枚。テスラの7~9月期決算は10月21日に発表される。
Vincent Jiang · 3 min read
カナダで最も安いテスラ車、注文ページから消える
テスラ−1.54% — テスラ, down 1.54 percent todayは10月12日、上海製「モデル3プレミアム」のカナダでの注文受付を停止した。3万9490カナダドルの後輪駆動版と4万9990カナダドルの全輪駆動版のいずれも対象で、トヨタ「カムリ」の最も安いグレードとほぼ同じ価格での投入から5か月だった 12。現在も注文できるのは、7万4990カナダドルの米国製「モデル3パフォーマンス」だけである 2。テスラのサイトのバナーには「需要の高まりでテスラの輸入枠を使い切ったため、モデル3プレミアムの注文を一時停止しています。カナダ政府が追加枠を発給すれば受付を再開します。見込み時期は2027年3月」とある 13。テスラは今回の中断を、製品変更ではなく貿易上の制約によるものと位置づけている 2。
カナダ政府の集計では枠の3分の2が残る 「使い切り」ではない
カナダは3月1日、中国製EVへの100%の追加関税を輸入枠方式に置き換えた。年間4万9000台まで6.1%の関税で輸入でき、枠の輸入許可は貿易担当の外務・国際貿易省(グローバル・アフェアーズ・カナダ)が先着順で発給する。メーカーごとの上限は公表していない 21。同省が10月9日に更新した集計では、3月1日以降に枠としてカウントされた車両は1万5931台で、9月1日以降はそのうちわずか328台にとどまる 2。残る3万3069枚、年間枠の約3分の2は未使用のままだ 12。
10月9日時点、中国製EV輸入枠の3分の2が未使用
Data
| Part | 4万9000枚枠に対する使用台数 | Share |
|---|---|---|
| 3月~8月に使用 | 15,603 | 31.8% |
| 9月1日~10月9日に使用 | 328 | 0.7% |
| 未使用 | 33,069 | 67.5% |
輸入は受注停止の1か月前に止まっていた
需要は本物だった。税関評価額が3万5000ドル以下の電気自動車の輸入——この区分に3万9490カナダドルのモデル3が入るのは、しきい値が希望小売価格ではなく輸入価格だからだ——は6月に465台、7月に4743台、8月に2597台に達した 1。ところが9月は7台、10月は直近の更新時点でゼロに落ち込んだ 1。輸入の流れは、受注停止が誰からも発表される数週間前から干上がっていた。
月4743台からゼロへ――カナダの低価格中国製EVルート
Data
| 税関評価額3万5000ドル以下の電気自動車の輸入台数 | |
|---|---|
| 6月 | 465 |
| 7月 | 4,743 |
| 8月 | 2,597 |
| 9月 | 7 |
| 10月 | 0 |
カナダ政府はルートを分け合う余地を自らに残していた
同省の通知には、公平なアクセスを確保するため「新規参入者を含めて」輸入枠を別枠で確保する権利を留保するとの一節がある 1。テスラの上海製車両は3月に認証を得ている。一方、カナダ政府が2024年10月から今年3月まで100%の追加関税で締め出してきた中国勢、BYDと吉利(ジリー)は、いまもカナダでの販売網づくりを進めている 12。カナダ政府は先着順のあり方を今年後半に見直す方針も示している 3。
静かな読み方もある。集計が数えているのはカナダに到着した車両であって、すでに航海中の船に積まれた車両向けに発行された許可ではない。テスラの受注残は、同社が獲得を見込む許可のすべてをすでに埋めている可能性がある 4。企業別の配分は公表されていない 2。これは、国全体の輸入枠が尽きたのではなく、テスラ自身の取り分に非公開の上限が設けられていることを指し示す。
閉ざされたルートの代償、10月21日に判明
このルートはカナダだけの話ではない。テスラの上海工場「ギガ・シャンハイ」は7~9月期に27万5111台を生産し、テスラが全世界で納めた48万6532台の57%を占めた。納車台数は市場予想を約2万5000台上回る水準だった 56。ドイツ銀行は目標株価420ドル。米国以外の市場の強さを評価し、10~12月期の納車台数を48万5000台と見込む。一方のBNPパリバは目標株価266ドルで、キャッシュバーン(現金の減少)を懸念する。250億ドルの設備投資計画に対し、生産済みのサイバーキャブは169台で、オプティマス・ロボットの販売台数はゼロと指摘。2026年の販売見通しは2%引き下げた 7。

10~12月期は、カナダ向けの低価格ルートを失ったまま迎える初めての四半期となる。ウォール街はテスラの7~9月期売上高を278億ドルと予想しており、決算は10月21日の引け後に発表される 89。輸入枠は来年3月1日、2年目として5万2185台に切り替わる。販売網の構築を続けるBYDと吉利(ジリー)が、その順番を待つ 21。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



