エクイニクスから過去最大の軽油5500ガロン流出 ニュージャージー州のデータセンター罰金最高額は107万ドル

ニュージャージー州で記録上最大となったデータセンターからの燃料流出。その結末は3つの日付にかかっている。10月9日期限の州の回答、10月13日のセコーカスの町民集会、そして10月28日のエクイニクスの第3四半期決算の電話会議だ。別の事業者に科された州史上最大の107万ドルの罰金は、取締りにどれだけの代償が伴うかを示す。スーパーファンド(Superfund)指定の河川につながる湿地に流出した軽油5500ガロン(約2万800リットル)の請求書には、まだ金額が書き込まれていない。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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テクノロジー会議の壇上で発言するエクイニクスのアデール・フォックス=マーティン最高経営責任者(CEO)
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エクイニクスのアデール・フォックス=マーティンCEO。同社のニュージャージー州セコーカスのデータセンター「NY2」では9月、過去最大の軽油5500ガロン(約2万800リットル)が流出した。10月28日の第3四半期決算の電話会議では、アナリストの質問に直接答える立場だ。

軽油はスーパーファンド指定の河川へ流れた

2026年9月11日、エクイニクス−2.00% — エクイニクス, down 2.00 percent todayがニュージャージー州セコーカスで運営するデータセンター「NY2」の貯蔵タンクから、軽油約5500ガロン(約2万800リットル)が流出した。軽油は雨水排水路を通って、ハケンサック川につながる約52エーカー(約21ヘクタール)の感潮湿地に注ぐ小川へ流れ込んだ。ハケンサック川は2022年から連邦のスーパーファンド指定区域にある16。1週間後も小川にはオイルフェンスが張られ、現場には軽油の臭気が漂っていた6。これまでに回収できたのは約3500ガロン(約1万3200リットル)だ3。

ニュージャージー州セコーカス近くのハケンサック川に広がる感潮湿地の島々。
セコーカスのローレル・ヒルから望むハケンサック川と感潮湿地。エクイニクス「NY2」から流出した軽油は、川につながる約52エーカー(約21ヘクタール)の感潮湿地に達した。この川は2022年に連邦のスーパーファンド指定を受けている。 · Famartin

州の流出記録、上位は今やエクイニクス

公表されている推計では、今回の流出はニュージャージー州で記録上最大のデータセンター燃料流出となる。従来の記録の3倍以上だ。その従来記録もエクイニクスのもので、2022年にノースバーゲンの施設から軽油1800ガロン(約6800リットル)が流出していた。さらにその下がデジタル・リアルティで、2017年にクリフトンで600ガロン(約2270リットル)を漏らしている12。

州の流出記録は膨らみ続け、上位2件はエクイニクス

0 gal2,000 gal4,000 gal6,000 galデジタル・リアルティ(クリフトン、2017年)600 galエクイニクス(ノースバーゲン、2022年)1,800 galエクイニクス(セコーカス、2026年)5,500 gal
Data
Value
デジタル・リアルティ(クリフトン、2017年)600 gal
エクイニクス(ノースバーゲン、2022年)1,800 gal
エクイニクス(セコーカス、2026年)5,500 gal
ニュージャージー州のデータセンターで流出した軽油量(ガロン、事業者別・年別)。2026年の数値はポー連邦下院議員の書簡が引用した公表推計で、ニュージャージー州環境保護局(NJDEP)の当初推計は5000ガロンだった。出所:NJ.com 2026年10月5日付、W.Media 2026年10月6日付1,2

原因の説明はすでに一度変わっている

セコーカスのマイケル・ゴネリ市長は当初、自動燃料循環システムの「コンピューターの不具合」を原因に挙げた。エクイニクスはその後、燃料ろ過システムの2つのバルブが故障したと説明した123。NJDEPは原因を確定させておらず、エクイニクスも9月下旬以降、公の場での説明を改めていない12。10月28日に株主が聞く説明は、3つ目のバージョンになるかもしれない。

隣接地の「NY10」はすでに許可済み

一方、エクイニクスはNY2のすぐ隣で、セコーカスで5棟目となるデータセンター「NY10」の開発を進めている。12月に交付された洪水ハザード許可(flood hazard permit)を取得済みで、2030年を目標に掲げる。NJDEPは今回の流出が許可の交付に影響するかどうかについて明言を避けた6。ゴネリ市長はメドウランズ管理当局に新規申請の受け付け停止を求めている。「できる限りの手を尽くして、彼らを追及したい」6。セコーカスはNY10への地元承認をまだ発行していない6。

州が違反の「値札」を提示

流出から11日後の9月22日、NJDEPはDataOneのヴァインランド・キャンパスに対し、無許可の天然ガス発電機62基を合計4万6000時間超にわたり稼働させたとして107万2000ドルの罰金を科した。州内のデータセンターへの罰金としては過去最大で、45日以内に許可を取得するか、発電機を停止するよう命じた。外部の専門家は、この62基が窒素酸化物140トンを排出したと推計している89。ミッキー・シェリル州知事は7月と8月、データセンターにクリーンエネルギーの費用の自己負担と、水・電力使用量の年2回報告を義務付ける法律に署名した8。

ハケンサック・リバーキーパーは、罰金に加えて自然資源損害(natural resource damages)の賠償請求を行うよう求めている。認められれば、エクイニクスは罰金だけでなく、復元の費用も負担することになる7。第2四半期の設備投資16億7900万ドル10と比べれば、DataOne並みの罰金は建設ペースでおよそ90分分にすぎない。

エクイニクスの四半期設備投資は2年で2倍超 過去最大の罰金は1四半期分の約0.06%

$0B$1B$2B$3B2024年Q22024年Q42025年Q22025年Q42026年Q2$1.68B
Data
設備投資
2024年Q1$0.72B
2024年Q2$0.76B
2024年Q3$0.89B
2024年Q4$1.04B
2025年Q1$0.77B
2025年Q2$1.07B
2025年Q3$1.43B
2025年Q4$2.04B
2026年Q1$1.38B
2026年Q2$1.68B
エクイニクスの四半期別設備投資(単位は10億ドル)。SEC提出書類に基づく。本文でDataOneの罰金の比較対象とした2026年第2四半期の設備投資は16億7900万ドルで、このペースでは107万2000ドルの罰金は建設費およそ90分分に相当する。出典:エクイニクスのSEC提出書類による四半期値(2026年10月9日取得)[10]。10

州は「小川は持ちこたえた」と説明

NJDEPの緊急対策部門は、湿地や河川、飲料水、野生生物への影響は確認されておらず、緊急対応段階は終了したと報告している1。NY2は25年間、事故なく稼働してきた。ゴネリ町長は、町のデータセンターを手厚い税収と手薄な公共サービス需要の源泉と評価する67。

故障モードは建設規模に比例して増える

引用した集計の一つでは、米国のデータセンターのバックアップ用軽油発電容量は2018年が20ギガワット、2024年が55ギガワットに達している3。この伸びの1ギガワットごとに、NY2で故障した類のタンクやバルブ、燃料の自動循環系がさらに追加されていく。

テールリスクを担う3つの日付

ネリー・ポー連邦下院議員へのNJDEPの回答は10月9日が期限だった12。セコーカスは10月13日の町民集会で、エクイニクス、コアサイト(CoreSite)、PSE&G、ヴェオリア(Veolia)を住民と同席させる。町にはデータセンターが9棟あり、2件の承認が保留中だ。ゴネリ町長は事業者に自ら一つ質問をぶつける考えだ。「公共サービス料金が上がることを尋ねる。それを避ける方法は何かあるのか、と」4。エクイニクスは10月28日、アナリストの質問に応じる 5。

エクイニクスは、浄化の監督と流出範囲の調査を担うサイト修復専門職(site remediation professional)を雇用した。NJDEPは、この調査の結果が次の対応を決めるとしている1。AIコンピュートのラックは1枚ごと、下に軽油タンクをボルト留めした状態で出荷されてくる。そしてニュージャージー州は、その漏れを数え始めている。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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