セグラ、運用資産の22.5%をXエナジー1銘柄に賭ける 狙いは建設許可ではなく燃料工場

セグラ・キャピタルは第3四半期末の時点でXエナジーを約2億2200万ドル保有し、最大の組入銘柄に据えた。その数日前、米原子力規制委員会(NRC)は米国初の小型原子炉建設許可をGEバーノバの設計に交付したばかりだった。集中買いする投資家が手にするのは燃料供給網だ。オークリッジの許可済みTRISO(高耐熱の被覆燃料)工場と、セントラスとのHALEU(高濃度低濃縮ウラン)供給契約である。

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Vincent JiangVincent Jiang · 3 min read
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オークリッジ国立研究所で、安全メガネと紫色の手袋を着けた研究者が、TRISO核燃料の粒子を鋼製トレーに注いでいる
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オークリッジ国立研究所で研究されるTRISO燃料。Xエナジー傘下のTRISO-Xが許可を保有する「TX-1」工場は、米国で50年以上ぶりに建設される商用規模の先進核燃料工場となる見通しだ。

あるファンドが運用資産の22.5%を原子炉株1銘柄に集中

セグラ・キャピタル・マネジメントは第3四半期(7〜9月)、Xエナジー$1B — Xエナジー, private, latest valuation $1Bの株式を120万2283株買い増した。期末の保有株数は1567万8017株で、評価額は2億2230万ドルに達した1。Xエナジー株式の3.86%に相当し、セグラの運用資産では22.5%を占める最大の組入銘柄だ1。報告書の数値から割り出した取得原価は1株あたり約14.18ドルで、50日移動平均の17.48ドルを下回る12。

セグラの保有2億2200万ドル、直近の13F買い手の中で圧倒

$0M$50M$100M$150M$200M$250Mセグラ・キャピタル(26年7〜9月期)$222.3M運用資産の22.5%トゥー・シーズ・キャピタル(26年7〜9月期)$19.8Mステート・ストリート(26年4〜6月期)$8.5Mブルークレスト(26年4〜6月期)$7.4Mタイダル・インベストメンツ(26年4〜6月期)$3.3M
Data
Value
セグラ・キャピタル(26年7〜9月期)$222.3M
トゥー・シーズ・キャピタル(26年7〜9月期)$19.8M
ステート・ストリート(26年4〜6月期)$8.5M
ブルークレスト(26年4〜6月期)$7.4M
タイダル・インベストメンツ(26年4〜6月期)$3.3M
MarketBeatが2026年10月6日に伝えた13F報告書によるXエナジーの保有状況。各棒の評価基準となる四半期はラベルに記載した。単位は100万ドル。1,2,5

トゥー・シーズ・キャピタルも保有株を39.4%増やし、139万4413株、約1980万ドルとした2。1四半期前には、報告書でピーター・ティール氏の「ティール・マクロ」がクラスA株20万株を買い付けていたことが分かっている。同銘柄は組み替え後の4億1900万ドルの運用資産で最小のポジションだった34。Xエナジーの株価は10月6日に6.6%高の約15.27ドル。過去12か月の高値37.10ドルからはなお59%下げた水準にある。アナリストの投資判断は割れており、パイパー・サンドラーは目標株価9ドルのアンダーウェイト、グッゲンハイムは57ドルの買いを示す52。

アナリストの目標株価は9〜57ドル、終値15.27ドルを挟む

  • 株価
  • Estimate
$0$20$40$60パイパーの目標株価報告書ベース10月6日終値50日移動平均過去12か月の高値グッゲンハイムの目標株価$37.1$15.27
Data
株価
パイパーの目標株価 (estimate)$9
報告書ベース$14.18
10月6日終値$15.27
50日移動平均$17.48
過去12か月の高値$37.1
グッゲンハイムの目標株価 (estimate)$57
Xエナジーの株価の参考値(1株あたり米ドル)。「報告書ベース」はセグラの13F報告書から割り出した取得原価。終値、移動平均、過去12か月の高値はMarketBeatが2026年10月6日に伝えた数値。アナリストの目標株価は推計値。1,2,5

小型原子炉の建設許可第1号は他社へ。燃料供給網は手中

米原子力規制委員会(NRC)は9月29日、米国初となる小型原子炉の建設許可をテネシー川流域開発公社(TVA)に発給した。14か月の審査を経たもので、対象はGEバーノバの出力30万キロワットの「BWRX-300」、建設地はクリンチリバーとなる67。NRCの設計認証を受けたSMR(小型モジュール炉)はニュースケール(NuScale)の設計だけだ。だが建設を申請した電力会社は現れず、計上した4〜6月期の収益は7万5000ドルにとどまる6。相場はこの種の株を「許可」で値付けしてきた。だが今週の13F報告書は、一銘柄を「燃料」で値付けしている。

Xエナジー傘下のTRISO-XはNRCから高濃度低濃縮ウラン燃料製造の40年ライセンスを取得している。9月24日にはオークリッジで建設を進める21万4000平方フィートのTX-1プラントの外郭が完成した。完成すれば、米国で50年以上ぶりに建設される商業規模の先進核燃料工場となる89。内部の設備工事はすでに始まり、会社が8月に示した工程表通りに進んでいる1013。

工場1つ、ペブル70万個、原子炉11基

フル稼働時のTX-1は年間約70万個の燃料ペブル、ウラン5トンを生産する設計で、同社の出力8万キロワットの原子炉なら最大11基分をまかなえる89。セントラスは8月6日、最終供給契約を締結した。前払い金はXエナジー側が川上に支払う。供給側のセントラスは米エネルギー省(DOE)から9億ドルの受注を抱え、受注残は45億ドルに上る。同じ棚にはオクロ(Oklo)との契約も並ぶ1112。

ペブルベッド型原子炉用の黒い黒鉛製燃料ペブルを手のひらに載せたところ。直径60ミリ
ペブルベッド型原子炉用の黒鉛製燃料ペブル(直径60ミリ)。フル稼働時のTX-1は年間約70万個の燃料ペブルを生産する設計だ。 · Weirdmeister

ツケは今年のIPO資金が払う

Xエナジーの決算は、誰が支払うのかを示している。売上収益と助成金収入は計5,460万ドルと154%増えた一方、純損失は1億530万ドルに達した。原資は4月に実施したIPOで確保した19億ドルの流動資金で、IPOでの調達額は約11億ドル。有利子負債は抱えていない13。米エネルギー情報局(EIA)はSMRの発電コストを太陽光発電の6倍を超える水準と試算する。ヘリウム冷却型の発電炉で現在稼働しているのは中国の2基だけで、安定運転には苦戦してきた14。

誰が原子炉を建てられるかは許可の順番待ちが決め、誰が運転できるかは燃料供給網が決める。注目したいのは、テキサス州のダウ(Dow)プロジェクト、2027年3月まで続く連邦政府の費用負担13、そしてTX-1の設備が2028年の完成予定を守れるかどうか14だ。

Deepdive

AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.

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