ソイテック最高製品責任者、リン化インジウムが自社AI基板より優れると認める――11月18日の上期売上高が正否を分ける
SEMICON West 2026でソイテックの最高製品責任者は、AI向け基板を「新たな黄金」と呼ぶ一方、競合材料の方が性能で優れると認めた。11月18日の上期売上高発表で、フォトニクスの2.5~3倍という見通しが今も成り立つかが判明する。
Richard Tang · 2 min read
ソイテックの最高製品責任者(CPO)が、AI(人工知能)関連の業績予想の土台となる素材を、競合素材が性能で上回ると公の場で認めた。この発言から数週間後の11月18日、同社はフォトニクス事業の見通しがクリアすべき上期売上高を公表する1。バンク・オブ・アメリカ−0.08% — バンク・オブ・アメリカ, down 0.08 percent todayは10月9日、目標株価を2倍の300ユーロに引き上げた1。一方、ソイテック自体の賭けは今、より絞り込まれている。
SEMICON West 2026で、最高製品責任者のルネ・ヨンカー氏はフォトニクスSOI(Photonics-SOI)を「新たな黄金」と呼んだ。ただしその直後、投資家がまだ織り込んでいない但し書きを自ら付け加えた。光導波路ではリン化インジウム(InP)の方が性能で優れており、シリコンが選ばれるのは「業界全体が基本的にシリコンを前提に組み上がっている」からにすぎない2。これは慣性と既存の製造設備の話であって、材料そのものの優位性の話ではない。守れる参入障壁であることに変わりはないが、技術的優位性とは別種の障壁だ。同氏はさらに、主な直接競合として環球晶円(GlobalWafers)の名を挙げ、「同社はわれわれのIP(知的財産)にアクセスしている、あるいはかつてアクセスしていた」2と述べた。
試金石は11月18日の上期売上高
業績見通しは具体的だ。ソイテック+5.06% — ソイテック, up 5.06 percent todayは9月2日、2027年度のフォトニクスSOIの予想を前年の2.5~3倍に引き上げ1、第2四半期の売上高が為替中立ベース(為替変動の影響を除いて測る)で約50%増えると見通した1。埋めるべき穴は現実にある。2026年度の売上高は34%減の5億9200万ユーロに落ち込み、スマートフォン向け基板事業のモバイルRF-SOIは第1四半期に10%減って、第1四半期の売上高は1億1300万ユーロにとどまった1。
急拡大を支えるのはフォトニクスSOIだ。この基板上に、コパッケージドオプティクス(co-packaged optics)向けのシリコン光導波路が形成される。光ファイバーを基板上ではなくチップの脇でつなぐ方式で、AIデータセンターが相互接続を移しつつある方向だ2。ソイテック株は10月23日に111.65ユーロで引け、高値200.50ユーロから34%下落した。時価総額は40億ユーロ13。
ソイテック株、2026年の上げ幅の3分の1超を吐き出す
Data
| Value | |
|---|---|
| 1年前の安値 | €22.62 |
| 2026年10月の高値 | €200.5 |
| 2026年10月23日終値 | €111.65 |
数字のどこを見るか
約50%増という見通しに近い成長で着地すれば、40億ユーロの時価総額は、フォトニクスが2.5~3倍に急拡大する前提と比べても割高とは言えない。下振れすれば、最初の犠牲になるのは9月の予想だ。成長はすべてフォトニクス頼みで、RF-SOIは縮小しているためだ。雌雄を決めるのは、倍増した目標株価ではなく、11月18日の決算発表に盛り込まれたセグメントの内訳だ。
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