ユーザーが揺らぐレディット、医薬品広告は5割増――10月29日の決算が読みを決める
ウェッドブッシュは10月29日の決算に向けて日次アクティブユーザー(DAU)の下押し圧力を指摘する。一方、レディットの医薬品部門は、AIモデルが健康に関する質問の回答のために同サイトの書き込みを収集していることから、医薬品カテゴリーは5割超の複利成長が続くとみる。一つの銘柄、同じ四半期をめぐる二つの読み。
Vincent Jiang · 3 min read
レディット−3.60% — レディット, down 3.60 percent todayは10月29日、第3四半期(7~9月期)決算を発表する。決算を前にした最も声の大きい二つのシグナルは、正反対の方向を指し示している 21。ウェッドブッシュは第3四半期に向け、日次アクティブユーザー数に短期的な下押し圧力がかかると指摘した 2。一方、レディットで医薬品パートナーシップを統括するジェス・カレフ氏は、プラットフォーム上の医薬品関連の収益と企業の広告支出は第2四半期(4~6月期)時点で前年比50%超増えたと明かした 1。投資家がどちらの数字を信じるかを見極めようとする中、株価は10月23日に1.56%下落した 2。
弱気派:ユーザーの伸びは止まった
ユーザー面での弱気の論拠は単純だ。レディットの第2四半期の日次アクティブユニークユーザー数は1億3030万人で、前年比18%増だった。だが、検索サイト経由の流入は四半期末に向けて不規則な推移となり、減少に転じた。株価は年初来でおよそ36%下落し、メタ−1.36% — メタ, down 1.36 percent todayやピンタレスト−2.75% — ピンタレスト, down 2.75 percent today、スナップに対しても出遅れている 3。ウェッドブッシュは、この圧力が第3四半期のユーザー数に反映されるとみている 2。弱気派の論理でいえば、ユーザーが頭打ちになれば、広告事業が複利的な成長をいつまでも続けられるはずはない。
強気派:広告の伸びはユーザーを上回る
一方、収益面での強気の論拠は、ユーザー数ではなく価格とカテゴリー構成にある。第2四半期の海外収益は前年比84%増、世界全体の1ユーザー当たり平均収益(ARPU)は36%増の6.18ドルとなった 3。経営陣は第3四半期の収益見通しを8億6000万~8億7000万ドルと示し、中央値では前年比約48%増にあたる 3。中でも最も成長が速いのは医薬品分野だ。カレフ氏は、医薬品関連の支出と収益が第2四半期時点で前年比50%超成長していると説明する。健康に関する会話は過去1年間で360億回を超える閲覧を積み上げ、健康情報を探す米国人の61%が行動を起こす前の「最終確認」としてレディットを利用している 1。
医薬品広告費と収益、ユーザー数増を上回る伸び
- Estimate
Data
| Value | |
|---|---|
| 海外収益(第2四半期) | 84 |
| 医薬品広告費 (estimate) | 50 |
| 世界のARPU | 36 |
| 日次アクティブユーザー | 18 |
製薬企業が広告費を払う理由は、機械が読めることにある。クロード、チャットGPT、ジェミニといった大規模言語モデル(LLM)は、健康に関する質問に答えるためにレディットの書き込みをかき集めている。そのため製薬ブランドは、MM+Mが「AIの循環系」と呼ぶ場に席を得ようと、広告枠を買っている 1。レディットは広告代理店のCMI Media GroupとCompasとともに、MLR(医事・法務・規制)基準に準拠した広告枠を構築した。ジェネンテックは健康関連のサブレディット(コミュニティー)700超にわたる会話を分析し、介護者向けキャンペーンを作り上げた 1。カレフ氏の売り文句はこうだ。AIはレディットを代替しない。むしろ、AIを使うレディット利用者は、使わない利用者よりプラットフォーム上で46%深く踏み込むという 1。
反対尋問
両派が引用するのは同じ第2四半期決算だ 1。弱気派はユーザー数の行を、強気派は収益の行をそれぞれ引用する。前年比50%超成長という医薬品の主張は、業界イベントで示された会社側の数値であり、監査済みのセグメント開示ではない 1。
決着をつけるのは議論ではなく、10月29日の算術だ。日次アクティブユニークユーザー数の伸びが第2四半期の前年比18%に対して加速するのか、減速するのか。そして収益が市場コンセンサスの8億8600万ドルを上回るのか 23。ユーザーが横ばいでも高利益率カテゴリーが成長するのは、実在するビジネスだ。だが同時に、天井のあるビジネスでもある。その天井がどれほど近いのかを投資家が知るのが、第3四半期決算だ 23。
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