サンディスク株、7営業日続落で時価総額578億ドル減 火種は売っていない中国DRAM市場
中国の長鑫存儲科技(CXMT)がサーバー向けDRAMに照準を定めると、フラッシュメモリー専業の株価は7営業日続落、下げ幅は23.2%に達した――サンディスクはこの市場で商売していない。同社の2026会計年度第4四半期の開示が描くのは、下限価格で最低939億ドル、上に上限が載る契約総枠だ。契約を数字に換える最初のテストは10月29日に訪れる。
Vincent Jiang · 3 min read
フラッシュメモリー専業に織り込まれたDRAMショック
NAND型フラッシュメモリー専業のサンディスク−7.55% — サンディスク, down 7.55 percent todayは2025年2月にウェスタンデジタル−8.26% — ウェスタンデジタル, down 8.26 percent todayからスピンオフした。10月16日、株価は7営業日連続で下落して終値は1299.30ドルだった1。この間の下げ幅は23.2%、時価総額で約578億ドルが消え、約1910億ドルとなった。同じ週のS&P500種株価指数の下げは1.8%にとどまった1。それでも年初来の上昇率は447.4%に達する1。
引き金は連落のさなかに飛び込んできた。売上高で今や世界4位のDRAMメーカーとなった2中国の長鑫存儲科技+3.28% — 長鑫存儲科技, up 3.28 percent today(CXMT)が、10月10日、DDR5 RDIMMモジュール(サーバー向けのレジスタードメモリー)の出荷開始を表明した。同じ面積で記録密度を30~50%高める「4F²」セル設計で、2026年末までに出荷する2。上海で開かれた業界イベントではカオ・カンユー(Cao Kanyu)社長が講演した3。
仕様も歩留まりも顧客も不明
翌営業日のソウル市場でサムスン電子は7.4%、SKハイニックス−6.61% — SKハイニックス, down 6.61 percent todayは10.1%下げた。米国のプレマーケット(時間外取引)ではサンディスク、ウェスタンデジタル、シーゲイト・テクノロジー−8.66% — シーゲイト・テクノロジー, down 8.66 percent todayも下落した3。CXMTは仕様も歩留まりも顧客も公表していない3。名前が上がった製品はDRAMで、サンディスクが売るのはSSD(ソリッドステートドライブ)に搭載される記憶半導体、NAND型フラッシュメモリーだ4。
契約総枠の下に床、上に天井
8月に開いた2026会計年度第4四半期の決算説明会で、サンディスクは契約で定めた下限価格で最低939億ドルに上る、複数年にわたる顧客契約8件を明らかにした。平均契約期間は4年超で、数量は確約し、価格は下限と上限の間に収める4。顧客が義務を果たせない場合には、別枠の165億ドルの現金預託金と金融商品が同社を守る4。まだ収益計上していない契約済み収益に当たる残存履行義務は、四半期末時点で598億ドルだった。決算後に追加で調印した契約を含めると911億ドルに膨らむ4。
契約総枠の階層構造――下限価格で939億ドル、不履行備えは165億ドル
Data
| Value | |
|---|---|
| 下限価格ベースの最低契約総枠 | $93.9B |
| 決算後に追加調印した契約を含む残存履行義務 | $91.1B |
| 四半期末時点の残存履行義務 | $59.8B |
| 顧客不履行に備えた保証 | $16.5B |
株価収益率は業界の半分、その利益は好況価格で稼いだもの
過去実績利益を分母とする株価収益率(PER)は16.7倍。S&P500種株価指数ハイテク株の中央値34.0倍に対し、サンディスクは業界の半分の水準で取引されている1。ただしその実績利益は、好況価格で稼いだものだ。2026会計年度第4四半期の売上高は前四半期比51%増の89.7億ドルだった。売上増の約3分の2は価格上昇によるもので6、データセンター向け売上高は1四半期で4倍を超える29.8億ドルに膨らみ5、粗利益率は84.6%に達した6。
売上高は8四半期で19億ドルから89.7億ドルへ拡大
Data
| 売上高 | |
|---|---|
| 24年9月 | $1.88B |
| 24年12月 | $1.88B |
| 25年3月 | $1.7B |
| 25年6月 | $1.9B |
| 25年10月 | $2.31B |
| 26年1月 | $3.03B |
| 26年4月 | $5.95B |
| 26年7月 | $8.97B |
上限は上振れ余地も封じる。契約は2027会計年度にサンディスクが出荷する量の約半分を対象とし6、この部分について同社は、フラッシュのスポット価格がどれほど高騰しても、上限を超えて代金を受け取ることはできない。市況が上昇した場合は、その恩恵の一部を手放すことになる。その見返りに得るのが、下落時の下限だ。165億ドルの保証がカバーするのは顧客の債務不履行で、価格下落ではない4。経営陣が2028~2030会計年度の目標に想定する粗利益率は80%で、現在水準を下回る4。
粗利益率は6四半期で22.5%から84.6%へ上昇
Data
| 粗利益率 | |
|---|---|
| 24年9月 | 38.6% |
| 24年12月 | 32.3% |
| 25年3月 | 22.5% |
| 25年6月 | 26.2% |
| 25年10月 | 29.8% |
| 26年1月 | 50.9% |
| 26年4月 | 78.4% |
| 26年7月 | 84.6% |
10月29日、議論が数字になる
強気論に中身がないわけではない。みずほ証券は目標株価を1875ドルから2050ドルへ引き上げた。同じ週、別の証券会社エバーコアISI−0.99% — エバーコアISI, down 0.99 percent todayは逆に、3100ドルから2800ドルへと引き下げた7。会社側の業績見通し(ガイダンス)は、2027会計年度第1四半期の売上高を103億~108億ドル、粗利益率を83~85%としている56。調査会社トレンドフォース(TrendForce)は、NANDの契約価格が今四半期にさらに15~20%上昇すると予想している6。下落局面で下限が試されたことは、まだ一度もない6。
決着は1週間以内につく。韓国のメモリーメーカー、SKハイニックスが10月28日に第3四半期決算を発表する9。サンディスクは翌10月29日に続く7。焦点は2つの数字だ。1つは契約枠を通じてどれだけの売上高が計上されたか。もう1つは、2027会計年度第2四半期の粗利益率見通しが83%という下限を維持できるかどうかだ。
Deepdive
AI-generated from this story and its cited sources. Not investment advice.



